費用・ROI

建設業の採用コストと採用単価の相場|媒体費・紹介料・代行費の内訳と下げ方

公開:2026.06.16 更新:2026.07.24 監修:株式会社サンカク(ゴリラ採用)
建設業の採用代行、費用はいくらかかるのか
この記事でわかること
結論|先に要点
  1. 採用費用は「媒体費・人材紹介・代行費」の3つ払い方も向き不向きも違う。
  2. 現場の作業職は、有料の人材紹介・派遣が法律でNG使えるのは求人媒体と採用代行が中心。
  3. 人材紹介は1件あたり全国平均で約103万円(厚労省)。下げる近道は「原稿と運用の精度」と「採用代行で仕組み化」。

1. 建設業の採用にかかる費用の全体像

建設業の採用にかかるお金は、大きく3つに分けられる。

このうち求人媒体費は、クリックごとに課金される運用型と、一定期間の掲載に対して課金される掲載型があり、媒体・掲載枠・地域・期間で金額が大きく変わる。運用型は予算を自分で決められる一方、応募が集まらないまま予算だけ消化してしまうこともある。人材紹介と採用代行の費用相場は、このあと順に見ていく。

ここで、建設業ならではの絶対に外せない前提がある。

⚠️法律上、建設の“現場作業職”には有料の人材紹介・派遣は使えない

型枠工・鉄筋工・鳶・解体・配管・塗装など、建設工事に直接従事する「建設業務」は、有料職業紹介事業者が職業紹介をしてはならないと定められている。労働者派遣も同様に原則禁止。

一方で、施工管理・現場監督・CADオペレーター・現場事務など“作業に直接従事しない職種”は、人材紹介・派遣の対象にできる。

つまり——現場の職人を採るときは、人材紹介という選択肢がそもそも存在しない。使えるのは求人媒体と採用代行が中心になる。これが建設業の採用費用を考えるうえで、最初に押さえるべき分かれ道だ。

根拠:職業安定法 第32条の11/労働者派遣法 第4条

2. 採用代行(RPO)の費用相場と料金体系

採用代行の料金は、主に3つのタイプに分かれる。

料金タイプ費用の目安特徴・向いているケース
月額固定型月10〜80万円程度依頼する業務量でプランが分かれる。採用人数が増えても定額=複数名・継続採用ほど1人あたりが割安になりやすい。
従量課金型1件あたり数千〜数万円スカウト送信・応募対応などを1件ごとに都度払い。
成果報酬型採用1名あたり60〜120万円程度人材紹介に近い考え方。1名ごとに費用が乗る。

建設業のように「何人も・継続的に」採りたい場合は、1名ごとに費用が乗る成果報酬型より、月額固定型のほうが総額を読みやすい。

手段費用の払い方現場の作業職に使える?向いているケース
求人媒体運用費・掲載費○ 中心の手段自社で運用の手が回る
人材紹介成功報酬(年収30〜35%)× 法律で不可施工管理など管理系の採用
採用代行(RPO)月額固定・従量○ 運用ごと任せられる継続・複数名を採りたい

3. 人材紹介の費用相場と、なぜ高いのか

建設業でも、施工管理・現場監督など“作業に直接従事しない職種”は、有料の人材紹介(エージェント)を使える。ただし人材紹介は、採用が1名決まるごとに成功報酬がかかるのが特徴だ。

厚生労働省が全国の職業紹介事業者からの報告を集計した「令和6年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」によると、有料職業紹介での常用就職1件あたりの手数料は、全国平均で約103万円(前年度比10.9%増)だった。人材紹介で1人採用が決まると、平均で100万円前後の費用がかかっているというのが公的な数値であり、年々上がっている点にも注意したい(全職種の平均値。職種や年収で幅がある)。

💡人材紹介の手数料は「上限制」と「届出制」の2方式

職業安定法施行規則では、人材紹介の手数料に2つの方式が定められている。上限制は、就職後6か月以内に支払われた賃金の11%(免税事業者は10.3%)が上限。届出制は、あらかじめ届け出た範囲で自由に手数料を定められる方式で、実務では年収の30〜35%程度(専門職・管理職では40%以上のことも)が相場とされ、多くの紹介会社はこちらを採用している。

根拠:職業安定法施行規則 第20条(手数料)

たとえば年収500万円の人材を届出制(35%)で採用すれば、手数料はそれだけで175万円になる。人材紹介は「決まったときに払う」ぶん採用の確実性は高いが、複数名を継続して採るほど総額がふくらみやすい。ここが、建設業で採用代行(=何人採っても定額で回せる仕組み)の比重が大きくなる理由でもある。

4. 「1人あたり採用コスト・採用単価」の実態と計算方法

「採用単価」とは、1人採用するのにいくらかかったかを表す指標だ。計算はシンプルで、採用にかけた費用の総額 ÷ 採用できた人数で出す。求人媒体費・人材紹介の手数料・採用代行の運用費などをすべて合算し、採用人数で割る。

たとえば3か月で媒体費と代行費に合計90万円かけて3人採れたなら、採用単価は1人あたり30万円。逆に同じ90万円で1人しか採れなければ、単価は90万円に跳ね上がる。同じ費用でも、採用単価は「何人採れたか」で大きく変わるのがポイントだ。

建設業で採用単価が上がりやすい背景には、深刻な人手不足がある。厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」の令和8年5月分(パートを含む常用・原数値)では、建設・採掘従事者の有効求人倍率は4.66倍、とび・鉄筋工などの建設躯体工事従事者は7.55倍、土木作業従事者は5.70倍。全職業計が0.99倍であるのに比べ、建設の現場系職種は求職者1人に約5〜8件の求人が群がる“超売り手市場”だ(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」令和8年5月分 参考統計表6。ハローワークの求人・求職の集計値)。

応募が集まりにくいほど、1人採るために必要な母数(=出稿費や工数)が増え、採用単価は上がる。だから「とりあえず媒体に出す」だけのやり方では、応募が思うように集まらず、出稿を足して費用だけがかさみやすい。

5. 採用コストが膨らむ典型と、下げる順番

費用がムダに膨らむのは、だいたい次のどれかだ。

下げる順番はシンプルだ。

  1. まず求人原稿と訴求を直す(同じ費用でも応募数は大きく変わる)
  2. 応募後の対応スピードを上げる(取りこぼしを減らす)
  3. 媒体の運用を、感覚ではなく数字で最適化する

この1〜3を社内だけで回し続けるのが難しいなら、採用代行で「運用の仕組み」ごと任せるのが、費用対効果の近道になる。どんなサービスを選べばいいかは、建設業の採用代行とは?費用・選び方・完全ガイドも参考にしてください。

もう一つ、費用を下げる方向で見落とされやすいのが助成金だ。建設業には、若手・女性を試用で雇うと1人あたり月4万円、6か月定着で1人42万円といった国の助成コースがある。採用単価を計算するときは、こうした戻りも含めて考えたい(建設業の採用に使える助成金・補助金一覧)。

6. ゴリラ採用の考え方

ゴリラ採用は、建設業に完全特化した採用代行(RPO)だ。現場の作業職は人材紹介が使えない——その制約を前提に、求人媒体の運用と応募対応・面接調整までをまるごと代行し、「何人採っても費用が読める」定額の考え方で設計している。

建設の職種・資格・現場の働き方を理解した担当者が、求人原稿づくりから運用までを行うため、汎用の採用代行より応募の質と量が安定しやすい。具体的な料金や、自社のケースだといくらになるのかは、無料相談で実際の求人内容に合わせてお伝えしている。

よくある質問

Q.採用代行と人材紹介はどう違いますか?
人材紹介は採用1名ごとに成功報酬が発生します。採用代行は求人作成や媒体運用などの採用業務そのものを代行する仕組みで、定額で回せます。現場の作業職は人材紹介が使えないため、建設業では採用代行の比重が大きくなります。
Q.現場の職人に人材紹介は本当に使えないのですか?
はい。有料の人材紹介と労働者派遣は「建設業務(現場での作業)」が法律で禁止されています(職業安定法 第32条の11/労働者派遣法 第4条)。施工管理など、作業に直接従事しない職種は対象にできます。
Q.採用代行はいくらから頼めますか?
月額固定型で月10万円前後から数十万円が一つの目安です。依頼する業務量や職種で変わるため、実際の求人内容をもとに見積もるのが確実です。
Q.建設業の採用コストの相場はどのくらいですか?
人材紹介(有料職業紹介)で1人採用が決まると、手数料は全国平均で1件あたり約103万円というのが公的な集計値です(厚生労働省「令和6年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」)。ただし建設の現場作業職は有料の人材紹介が法律で使えないため、建設業で実際にかかる費用は求人媒体費と採用代行の運用費が中心です。採用単価は求人原稿の精度と応募後の対応スピードで変わるため、同じ費用でも1人あたりのコストは下げられます。
Q.人材紹介の手数料に上限はありますか?
手数料には2つの方式があります。「上限制」は就職後6か月以内に支払われた賃金の11%(免税事業者は10.3%)が上限で、「届出制」は届け出た範囲で自由に定められ、実務では年収の30〜35%程度(専門職・管理職では40%以上のことも)が相場です(職業安定法施行規則)。多くの紹介会社は届出制を採用しています。
Q.採用単価(1人あたり採用コスト)はどうやって計算しますか?
採用にかけた費用の総額を、その期間に採用できた人数で割って計算します。求人媒体費・人材紹介の手数料・採用代行の運用費などをすべて合算し、採用人数で割ると1人あたりいくらかかっているかが見えます。応募が集まらないと母数を増やすための出稿費がかさみ、単価は上がります。
この記事のまとめ
  1. 建設の採用費用は「媒体費・紹介料・代行費」の3つに分かれる。
  2. 現場の作業職は有料の人材紹介・派遣が法律でNG。媒体運用と採用代行が中心になる。
  3. 人材紹介の手数料は1件あたり全国平均で約103万円(厚労省)。採用単価は「総コスト÷採用人数」で決まる。
  4. 費用を下げる順番は「求人原稿 → 応募対応スピード → 運用の最適化」。
  5. 続けて・複数名を採るなら、定額の採用代行が費用を読みやすい。

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出典(一次情報)
  1. 厚生労働省「令和6年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」(令和8年3月31日公表):mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/shoukaishukei.html
  2. 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)」参考統計表6:mhlw.go.jp/stf/newpage_74004.html
  3. e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」第20条(手数料):laws.e-gov.go.jp/law/322M40002000012
監修:株式会社サンカク(ゴリラ採用)
建設業に完全特化した採用代行。現場の採用を当事者として動かしてきた知見をもとに編集しています。