1. AIは「下書き」が得意、「最終判断」は人
求人原稿づくりにAIを使う最大のメリットは、たたき台を一瞬で作れることだ。「未経験歓迎の内装スタッフの求人を書いて」と頼めば、数十秒で骨格ができる。白紙から書き始めるストレスがなくなり、空いた時間を「現場の事実を集める」「より良い表現に磨く」に回せる。
一方で、AIが苦手なこと・任せてはいけないこともはっきりしている。AIは、あなたの会社の本当の給与や休日を知らないし、もっともらしい数字を勝手に埋めることがある。建設業ならではの法令も外しがちだ。だから「下書きはAI、事実確認と最終判断は人」という役割分担が基本になる。
2. AIで求人原稿を作る5ステップ
ステップ1:素材を集める(ここが一番大事)
AIに渡す事実を先に用意する。職種、給与レンジ、休日、残業の実態、1日の仕事の流れ、未経験歓迎か、資格支援の有無、現場の場所。ここが空っぽだと、AIは“それっぽいけど中身のない求人”しか作れない。
ステップ2:AIに「誰に・何を」を指定して下書きを作らせる
ただ「求人を書いて」ではなく、対象読者と訴求を指定する。下のプロンプトはコピペで使える。
あなたは建設業の採用に詳しいプロのコピーライターです。 以下の条件で、未経験者にも伝わる求人原稿を作ってください。 ・職種:◯◯(例:内装仕上げ工) ・対象:未経験〜経験3年の20〜30代 ・給与:月給◯◯万円〜◯◯万円 ・休日:週休◯日 / 残業:月平均◯時間 ・1日の仕事の流れ:(朝の集合〜終業まで箇条書きで) ・アピールしたい点:(例:日勤のみ/資格支援あり/少人数で教える) 出力は次の構成で: (1) タイトル案を3つ (2) 仕事内容(1日の流れ) (3) 応募者の不安に答えるQ&A 専門用語には短い補足を付けてください。
ステップ3:人が“建設業の地雷”をチェックする
AIの下書きを、人が必ず点検する。とくに、事実(給与・休日・残業)が自社の実態と合っているか、誇大な表現になっていないか、そして建設業特有の法令に触れていないか。ここは飛ばせない(次の章で詳述)。
ステップ4:タイトルを複数案出させて選ぶ
タイトルは応募率を大きく左右する。「タイトル案をあと5つ、切り口を変えて」と頼み、職種・働き方・歓迎条件が一秒で伝わるものを選ぶ。
ステップ5:出した後に、反応を見て直す
AIで作って終わりではない。表示数・応募数を見て、反応が悪ければタイトルや給与の書き方を直す。「直して」と頼めば、AIは何度でも書き直してくれる。改善のサイクルこそAIの本領だ。
3. AIに任せてはいけない、建設業ならではの地雷
建設の“現場作業職”(型枠・鉄筋・鳶・解体・配管・塗装など、工事に直接従事する職種)は、有料の人材紹介・労働者派遣が法律で禁止されている。AIはこの前提を知らずに「人材紹介」「派遣」と書いてしまうことがある。求人の打ち出し方を間違えると、コンプライアンス上の問題になりかねない。
また、AIは実在しない「資格手当◯万円」「離職率0%」などを“それっぽく”作ることがある。数字と条件は、必ず自社の事実に置き換える。
根拠:職業安定法 第32条の11/労働者派遣法 第4条
4. ゴリラ採用の考え方
ゴリラ採用は、建設業に完全特化した採用代行(RPO)だ。AIを“下書きの道具”として使いこなしつつ、建設の職種・資格・法令・現場の実態を理解した人が最終チェックと運用を担う。
「AIで速く、人で正しく」。たたき台はAIで一気に作り、建設業の地雷を人が潰し、出した後の数字を見て直し続ける——この回し方を、まるごと代行する。